観光マーケティングを研究する鮫島卓ゼミの3年生は、「稲城観光未来プロジェクト」と題して「観光で地域課題を解決する」ことをミッションとした観光まちづくり活動を行っています。本年度は稲城市観光協会からの委託を受けて、観光ポスターのキャッチコピー制作、女子旅ルート開発とパンフレット制作、観光資源発掘とブログ記事制作の3つの活動を行っています。知識の習得だけでなく、観光資源調査、市場調査、企画書作成、アポイントメント、取材・撮影、編集・制作など一連のマーケティング活動の実践を学生主体で行っています。ディレクター、ライター、カメラマン、モデルなど各自が得意な分野を担い、ひとつのことをチームでつくりあげていきます。
↓ 棚田が残る坂濱ベースで里山ツーリズム体験
↓ 多摩養蜂園で稲城産はちみつの取材
↓ 人気のケーキ店ホイップで梨スイーツの取材
↓ 梨農園で生産者にインタビュー
↓ あぶの園でみかん狩りの撮影
↓ ジジのしっぽ(飲食店)でグルメ取材
↓ 観光案内所ペアテラスでの取材
↓ 出土した縄文土器の取材
また、11月18日には、これまでの成果を発表する研究報告会をオンラインで開催しました。学生たちは①観光ポスターのキャッチコピーの提案、②女子旅ルートおよびパンフレットの提案、③主要観光資源のブログの提案、④里山資源のブログ提案の4つのチームに分かれてプレゼンテーションを行いました。この報告会には、稲城市経済観光課、稲城市観光協会の職員をはじめ、取材を受けていただいた多くの市民の方々にも参加していただき、活発な議論が行われました。このプロジェクトは提案に留まらず実現することを目指しているため、ゲスト参加者のコメントに対して真剣にメモを取る学生たちの様子が印象的でした。
↓ パンフレットの提案
↓ ブログ記事の提案
稲城市観光協会の寺田事務局長からは「今回、学生の皆さんの取材に同行させていただき、学生ならではの視点で新たな発見を得られたと同時に、地域課題の発見とその解決に観光が貢献できることへの期待を持つことができました」と、学生の取組みに期待を寄せる言葉をいただきました。また稲城市経済観光課の徳尾担当課長は「市場調査や取材、KPI(重要業績評価指数)など、実現までのスケジュールがしっかりしていて、観光マーケティングを学ぶ学生らしい、期待以上のプレゼンテーションでした。若い皆さんのアイデアを生かして地域の活性化を図っていきたい」と言及し、このプロジェクトの実現に向けて市としても協力していくことを強調していました。
今回の取組みについて学生からは以下の声がありました。「どのチームの発表も最高でした。他のチームの発表も参考になりました。最初はわからないことだらけで大変でしたが、何かを成し遂げるという意味で、自分に足りない行動力をあたえてくれたと思います。このプロジェクトを通して体験したことはきっと今後の就活や社会に出てからも役立つと感じています」
当初アポイントを取ることさえ不安いっぱいだった学生が、主体的に行動して期待以上のプレゼンテーションをしてくれたことは、本当にうれしく思います。学生にとって初めての体験ばかりで多くの困難に直面しましたが、仲間と共にゼロから物事を成し遂げる経験によって自信がついたのではないかと思います。また現場の取材を通じて地域の人々との対話の中から、事前調査では得られなかった新たな発見や創造的なアイデアが生まれる体験をしたことは、今後に大きな意味を持つことでしょう。
このプロジェクトは稲城市、稲城市観光協会をはじめ、地域を愛する多くの市民の方々の協力なくして実現できません。地域の皆さんには学生からの多くの要望に快く応えていただき、大変感謝しています。この場を借りて御礼申し上げます。
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